長崎 その1 定番観光地

おでかけ

久しぶりに自分で計画・予約する旅に出た。このところツアー参加で楽をしていたのだが、行きたいところを含んだちょうどよいツアーがなかったのだ。目的地は長崎恐竜博物館、軍艦島、長崎ペンギン水族館。2023年5月19日〜21日の二泊三日である。

まずは3日目に行った定番観光地。

グラバー園

見に行くつもりはなかったのだが、ホテルから近くて朝8時から空いているので、3日目の朝に散歩がてら行ってみた。軍艦島観光(2日目)をしていると何度何度もグラバーさんの名前が出てくる。長崎にとって大事な人なんだなと思ったので、せっかくだから見ておこうかと。

グラバー園は坂道を登った丘の上にある。
なぜか、東京・京橋にあった明治33年の国内初公衆電話ボックスを復元したもの、というのがあった。グラバー園とはどういうつながりなんだろうか。
坂の上にある観光地ということで、動く歩道的なエスカレーターとか、車いす用通路が整備されていた。
修理中の建物も複数あり、保存は大変なんだな。

旧ウォーカー住宅。こじんまりしていてとても可愛い。余生を過ごすのに良さげなお家だ。

旧リンガー住宅。テレビドラマに出てきそうなお宅だ。
各部屋に暖炉があるのだが、それが背中合わせになっていて熱効率よさそう。

ちょうど薔薇の季節で、園内のあちらこちらで色々なバラが咲いていた。
なんか銅像もあちこちにある。

修理中の旧オルト住宅と旧スチイル記念学校

旧グラバー住宅。ここは見た中では一番バブリーな作り。暖炉が家の外の壁際にあったりする。使用人部屋みたいなのとか、大きな台所や温室もある。

西洋式住宅を見る、というのに特段、興味があったわけではないが、「すげぇ、どこかで見た外国のドラマっぽい」といったところが心をくすぐった。いろいろな説明書きを見るに、長崎って文化の先進地だったのだなとつくづく思った。

帰りに、なにげに長崎伝統芸能館に寄ってみた。長崎くんちのビデオと「船」の実物に結構驚いた。
東日本には、こういった、山車を豪快に引き回す祭りって無い気がする(ゆっくり動くやつはあるけど)。どういう文化の切れ目なんだろうか。

あちこちでいろいろなカステラを売っていて、どれもおいしそうなのだが、糖質危険なので買わずに通り過ぎた。

平和公園

奇しくも広島の平和記念公園をG7首脳が訪れている日程で、長崎まで来て原爆のなにかを見ないで帰るわけには行かないだろうと思って寄ってみた。

平和公園は原爆で吹き飛ばされてしまった刑務所跡だそうだ。
例の有名な像は、思ったより大きかった。大仏かと思うくらい。
各国寄贈の像がたくさんあった。
原爆資料館にも入ってみた。遠足か修学旅行の生徒がたくさん。外国人もたくさんいた。いろいろ思うところはあるけど、生活用品などの遺品もあり、いろいろなものが溶けていて、熱線すごかったんだなーと。

原爆資料館の建物の近くに、長崎の民族資料館みたいなのがあって、立ち寄ってみた。
なんと長崎って通信でも最先端の場所だったんだ。長崎ー上海間で海底ケーブルが初めて通ったとか。

街中

長崎は諸々の「発祥の地」が多い。文化的に進んだ地域だったってことだろう。なんちゃらの記念碑というのがあちこちにある。

1802年にロシアの軍艦乗組員が初めて熱気球をあげたそうだ。
1862年にインターナショナル・ボーリング・サロンというのが開業したそうだ。まだ江戸時代。
長崎のオランダ屋敷から洋食が広まった、とかで西洋料理発祥の記念碑が作られたそうだ。

ホテルは観光にアクセスのいいところだった。小洒落た感じだけどそんなにお高くはないシティーホテル。ホテルのエレベータの扉の上にメーターみたいなのがあり、針が動く! これ、お酒コマーシャルの「大人エレベーター」の実物だ!! とか思った。
2日目、朝起きたら窓から巨大客船が見えてびっくりした。クイーンエリザベス号が寄港したのだ。次の日の朝にはいなくなっていた。周遊寄港なのだな。

ホテルの直ぐ側に路面電車の駅があり、昼間は9分間隔くらいで走っている。バスもガンガン走っているのに路面電車がこれだけ走っているってどういうことだろうか。支払いはPASMOでOKだった。

そういえば出島ってどうなってるんだろうと、うろうろしている最中に気になって調べてみた。
埋め立てられてしまったそうだ。
今はその跡地が復元されて観光地になっている。

近くではライブイベントとか紫陽花フェスティバルとかやっていたようだ。

食べ物

ちゃんぽん大好きなので、元祖とか発祥とかいろいろ食べまくった。
ちゃんぽんはどれもおいしかったが、空港の牡丹で食べた一杯目が一番好みだった。温野菜がおいしい。麺がいい。四海樓のちゃんぽんは汁がかなりクリーミーだった。豆乳スープかっていうくらい。宝来軒のは豚肉が細かく刻んでありアサリも入っているなど丁寧な味だった。

皿うどんもトルコライスも食べたかったのだが、その腹余裕はなかった。ちゃんぽんとカステラとソフトクリームで腹いっぱい。

中華レストランは四海樓も宝来軒も仰々しい建物だった。
観光地のど真ん中にある四海樓は建物の5階がレストランで、大きな窓からクイーンエリザベス号が見えた。すごく混んでいたのに、普段は個室として使っているだろう場所の大きな丸テーブルに通されて恐縮。
平和公園近くの宝来軒も観光客は多かったけど、大所帯な感じの家族連れで賑わっていてアットホームな雰囲気だった。

朝と夜はホテルの部屋で、地元スーパーから調達してきたものとかを食べていた。カステラのきれはしが望外においしかった。カップ麺のちゃんぽんは期待したほど麺がちゃんぽんぽくなかったが、かやくが2袋も入っているという野菜推しだった。ちゃんぽんは具も大事だよね。
カステラは「切れ端」にしたが、それでも十分おいしかった。クロワッサンはもうちょっとパリッとしているのを期待してたがデカくて重かった。

飛行機の往路・復路

行きの羽田空港、保安検査が混んでいて通過に15分くらいかかった。

朝ごはんを食べる予定だった南ウイング奥のMMCカフェ、うんと奥にあって見落とすところだった。
ホットサンドは茄子入りしかなく、普通のサンドイッチにした。割高かなと思ったが、カフェラテが普通においしいから、これはありだ。次の機会があれば、カフェラテだけここで、あとはお弁当かな。

待ち時間は結構余裕かなと思ったけどそうでもなくちょうどいいくらい。売店覗いたりトイレいったりしてたら、間もなく搭乗時間。バス待ちフロアは結構人いる。お弁当の種類は上の階のが豊富だった。バス待ちフロアではまい泉のカツサンドのミニは売り切れてた。
…出発ラッシュだった?長崎行きが最後みたい。搭乗始まったころはフロアはガラガラになっていた。

小さい飛行機だからかバスで移動してタラップから乗るやつだった。
お天気が心配だったが、予報が変わって金曜の午後から止んで、土曜は降らないっぽい。
飛行機が動き出したのは10:26、離陸10:38。
雲海の上を飛んでいて、富士山見えるかなーと期待していたが、富士山の北側を飛んでいたらしく、自分のいる側の窓からは見えなかった。
雲海の上にふわふわの雲があって、名古屋あたりはその雲の中っぽかった。

帰りの飛行機、道中はほぼ晴れていた。たまに雲で下界が見えないときもあった。スマホのGPSが動かないときがあって、現在地がわからないときもあった。