鹿児島 桜島・かごしま水族館

おでかけ

だらだら旅行記、鹿児島。2日目は桜島を目指す。

朝ごはんは前の日に買ったスイートポテトパイとヨーグルッペ。長崎で初めて見たけど、九州全土でヨーグルッペなんだー。
宿のサービスで、冷蔵庫にメロンゼリーとミネラルウォーター、朝風呂上がりにくまモンパッケージのクロレラ飲料をいただいた。

市電に乗るつもりで歩いていたら、目の前のバス停にそっち方面のバスが来たので、バスでフェリーターミナルへ。

桜島フェリー、20分間隔で出ている。そして本土側には改札がない!
フェリーはそんなに人が乗っておらず、のびのびできる。乗船時間は15分くらい。
午前中だと桜島側(東)から日がさすので、写真が撮りづらい。

サクラジマアイランドビュー

上陸!
桜島側のターミナルは新しめで、地域センターの機能もあるみたいだった。
ターミナルの外に出ると店はあるけど、あまり観光地っぽくない。桜島のみどころを回る循環バス「サクラジマアイランドビュー」を待つ。
フェリーからは、観光バスもダンプカーも降りてくる。軽自動車がたくさん乗っていく。生活の足だね。

ここでもとりあえず一番高いところ「湯之平展望台」を目指す。トイレやバス停が頑丈な建物になっている。火山の降下物対策なのかな。お墓にも屋根がかけられていた。

湯之平展望所。一般人が入れる最高所だそうだ。いい天気で山も対岸もよく見える。
パネルによると、鹿児島湾全体が姶良(あいら)カルデラ、桜島の扇状地で大根とみかんが採れるとのこと。
ここで次のバスを待つつもりだったが、乗ってきたバスが10分くらい停車してくれるので、その間にあたりを眺め回し、同じバスに乗って帰途についた。

山を下っていったらみかん畑が見えてきた。小みかんの畑だ。

桜島自然恐竜公園

ガイドマップをみていたら「桜島自然恐竜公園」というのがある。恐竜の像がある公園らしい。フェリーターミナルの観光案内所で聞いたら、歩いて行けるというので行ってみた。

恐竜の像、だいぶ古い昭和なスタイル。そして、だいぶくたびれていて、乗っちゃダメなやつとかもでてきている。島だけに金属は塩でやられるだろうし、補修は大変なんだろうな。

恐竜ではなく、ペルム紀の盤竜類のディメトロドンとエダフォサウルスもいる。ディメトロドンは有名だけど、なぜエダフォサウルスも?
アパトサウルスは、しっぽが滑り台になっている。しっぽすべり台はこの手のものの定番らしい。ちなみに、看板は「ブロントサウルス(アパトサウルス)」となっており、想像するに作成当時はブロントサウルスとして作られて、あとで看板だけ新調したのではないかと。

プラテオサウルスなんてまたマニアックな古竜脚類がいて、しっぽが滑り台になっていた。プラテオサウルスの背後には巨大なロングすべり台。すべってみたかったけど、翌日、研究発表会で発表しなければならないので、怪我でもしたらヤバいからやめておいた。

恐竜以外に、パンダとトラとライオンがいた。なぜホワイトライオン?

公園の奥に休憩所があって、そこから北岳がバーンと見えた。

絶景

なんと、湯之平展望台から見たとき並みに素晴らしい眺望。あそこまで行かなくてもよかったじゃんと思うくらい。そして、その湯之平展望台も見えた。

眺望と彫像に満足して丘を下る。お昼は鹿児島市内に戻ってからと思っていたけど、フェリーターミナルのカフェのカレーがおいしそうだったので、そこで食べた。カレーはスパイシーでナチュラルな感じでおいしく、ポテトサラダ風になっているさつまいもの付け合せが特においしかった。

桜島ビジターセンター・溶岩なぎさ公園足湯

観光の様子をSNSにあげていたら、鹿児島の知り合いからビジターセンターにも是非、というコメントがついていたので、いってみることにした。再びアイランドビューのバスに乗る。

ビジターセンターは小さい建物だったけど、いろいろ興味深いものがあった。

解説映像があって、シアタールームで見た。姶良カルデラの中に海底火山があって熱水噴出孔があるそうだ。若尊カルデラというらしい。
噴火が年に80回もあるって、共存して暮らしている事自体がすごい!
各地に地震計・空震計・伸縮計・傾斜計がおかれて、常に観測しているらしい。地震計だけじゃないんだ!
で、溶岩を売っていた(^^; 火山灰も小さな筒に入って売っていた。灰にも種類があるらしい。

溶岩って吹き出してくるのは玄武岩だと思っていたのだが、桜島のは安山岩だそうだ。そうだ、サラサラ系が玄武岩で、どろどろ系が安山岩だった。
火山灰の色の違いは、どういう過程を経て吹き出されたのかによるみたいだ。

海岸の公園にある足湯は、山を臨めるなんかいい感じのところだった。海岸沿いのほうからお湯の水路がきていてそちらのほうが熱め、山側はぬるめだった。
なぜか猫がたくさんいた。空には鳶が舞っていて、観光客の食べ物を狙っているっぽかった。

帰りは海岸伝いに歩いて戻った。小さな浜がありレインボービーチという名前がついていた。

とりあえず桜島、堪能した! 今回は港と反対側にある黒神埋没鳥居には行かなかったが、また来ることがあったら行ってみたいと思う。島の反対側に行くには車なら30分、自転車だと2時間くらいかかるらしい。

かごしま水族館

本土側フェリーターミナルの隣にかごしま水族館がある。まずはターミナルの珈琲スタンドで一服。14時ころには閉めてしまうというので、ギリギリだった。
お店で焙煎して1杯ずつドリップしている。酸味が苦手なので、お店の人にきいて、焙煎強めのペルーの豆でにした。ストレートでちょうどいいくらいのおいしいコーヒーだった。

水族館に入るとまず大水槽。いろいろなサメがいっぱいいた。
…魚にはあまり興味ないのだが、泳いでいる姿はいい。ずーっとぼーっとしてられそうだ。
チンアナゴが砂から顔を出している水槽もあった。ウミウシのコーナーが充実していて、いろいろなウミウシがいた。こんなに種類があるとは知らなかった。小さくてナメクジみたいなやつしか知らなかったので。

さっき学んだばかりの若尊カルデラにいるサツマハオリムシの展示があった。学んだことがすぐ活きるとは!
ハオリムシは硫化水素を栄養源にしていて熱水噴出孔に生息するそうだ。深海生物っぽい。サツマハオリムシはハオリムシのなかで一番浅いところに棲んでいるとのことだった。へぇへぇへぇ。

いろいろなクラゲの水槽もあった。中には水槽がぐるぐるまわっているやつがあった。

ぐるぐる回る水槽(6秒)

亀とかアザラシとか。

水族館から戻るときに、やっと市電に乗った。市電の線路のところがところどころ緑化されていた。
鹿児島市内ってやたら銅像がある。

黒豚しゃぶしゃぶ

夜は、黒豚しゃぶしゃぶた食べたくて、研究発表会前入りをいている仲間を誘ってれっつごー。
店を探すときに驚いたのは、店によって汁や食べ方が様々なことと、予約がいっぱいなこと。忘年会シーズンでもないのに鹿児島、そんなに人がいるのか!?

早い時間なら空いているという「八幡」という店にした。この店はつけ汁が何種類もあって、そのうちから2種類選べるとのこと。初心者は我々は、オススメ1位のベーシックなやつと2位の黒だし(竹炭入)にしてみた。

うまーい!

お店の人曰く、お肉はぐつぐつに煮ちゃうのは無しで、ふつふつするくらいのお湯にくぐらせるのがよいそうだ。ぐつぐつしちゃうとタンパク質が固くなるからだそうだ。
基本だしのお肉は大根おろしを巻いて食べる。黒だしはそのまま食べる。どっちも絶品。

しめは、ベーシックなほうは雑炊、黒だしはちゃんぽん麺。大満足。

翌日は、研究発表会だったので観光なし。道端で噂の「克灰袋」の実物を目撃。
発表会の会場は鹿児島女子短期大学で、そこからも桜島が見えた。

帰りの鹿児島空港は時間があまりなくて、並ばないで済むラーメン屋「月よみ」に入った。食べたのは鶏そば。いわゆる鹿児島ラーメンとは違うものだと思うが、なかなかおいしかった。
そして、帰りのJAL機はディズニー仕様の特別機だった。

鹿児島、おいしかった。
そして、我ながらやっぱり火山が好きだと自覚した。阿蘇もいきたいなー。